森会長発言に異論、反論、擁護論!静岡県知事「言葉過ぎるのが欠点」

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」との“女性蔑視”発言を巡る騒動が収まらない。9日も擁護、苦言など意見が噴出した。

 静岡県の川勝平太知事は会見で「女性蔑視をする人ではない。不適切だったとして発言を撤回、謝罪もした」と森氏を擁護した。

 森氏と20年ほどの付き合いがあるとして「ちょっとしたユーモアのつもりで言葉が過ぎるのが欠点だ」と強調。発言への批判には「誹謗(ひぼう)中傷に近いような言動も見られる」と指摘。女性蔑視する人とのレッテルが森氏に貼られていると主張し、組織委会長の辞任要求が出ていることに「レッテルがこうした行動を生んでいるのは残念だ」とも述べた。

 佐賀県の山口祥義知事は「非常に不適切で残念。五輪の精神から鑑みてもあってはならない」としながらも、19年のラグビーW杯を挙げ「日本開催という奇跡の実現のため手腕を発揮した。功績は認めてあげてほしい」と訴えた。山口氏は、森氏がW杯日本大会組織委副会長だった当時、事務総長特別補佐を務めていた。

 一方、大阪府の吉村洋文知事は読売テレビ番組で「間違っている。不適切だ」と苦言。組織委に対し「発言は間違っていると厳しく言い、会長続投ならば会長のこれまでの実績を伝えるべきだ」と注文を付けた。「五輪は一部の人々でつくるものではなく国民でつくるもの。コミュニケーションが決定的に不足しており、感覚がずれている」と指摘した。

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