将棋の藤井聡太二冠（王位・棋聖＝１８）が９日、東京・将棋会館で指された第７９期名人戦順位戦Ｂ級２組第１０回戦で窪田義行七段（４８）を１００手で破り、９戦全勝で来期のＢ級１組昇級を決めた。順位戦はこれで２０連勝となった。

　両者は初手合い。窪田の振り飛車に対し藤井は居飛車の対抗型に。優位を維持したまま最後まで押し切った。

　藤井は「勝って昇級を決められてよかったと思います」と安どの表情。今後に向けて「Ｂ級１組だと、また対戦相手がさらに厳しくなると思うので、これからまず実力をつける必要があると思います」と意気込んだ。

　現在の最年少名人記録は谷川浩司九段（５８）が持つ２１歳２カ月。これを藤井が更新するには、Ｂ級１組、Ａ級までノンストップで昇級し、Ａ級１期目で挑戦権を得て名人戦七番勝負で奪取する必要がある。負けられない戦いは来期も続く。