玉川徹氏が森会長発言問題に怒り 「世界に対して毎日毎日恥の上塗りが続いてる」

 テレビ朝日の玉川徹氏が10日、同局の「羽鳥慎一モーニングショー」で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視とされる発言をめぐる動きに「毎日毎日恥の上塗りが続いてる」と、怒りを込めて話した。

 森会長は3日に「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと女性蔑視とされる発言をして問題となり、辞任を求める声が高まっている。4日の謝罪会見前には森会長が辞任の意向を持っていたものの、組織委員会メンバーの説得で翻意。だが、ここにきて自民党内でも辞任すべきだとする声も上がり始めた。

 玉川氏は「組織が何か問題起こした時に初期対応を誤って、その後どんどんひどい展開になっていく典型。ご本人は初め辞めるつもりはあったわけですよね、周りが浪花節で止めちゃったわけでしょう。それがこういうふうな事態をどんどん悪化させてる。今やっと自民党の中でも後藤田議員なんかが辞任て話をしてる。さすがに同じ自民党の議員の中でも、この発言を良しとする人はいませんよ。だけど辞めるというところまで踏み込む人がやっと出てきたってことですよね、自民党内に」と、自民党内の動きを評価した。

 だが、森会長が辞めれば五輪開催に大きな支障が出るという考えは全力で否定。「でも(自民党の)世耕さん(参院幹事長)なんかが、森さんが辞任したら五輪の成功がおぼつかなくなる的なことをおっしゃるわけですよ。じゃあ森さんが辞めたら五輪できなくなるということですか、日本は。そんな脆弱な組織なんですか。またこれで世界に対して恥の上塗りしてるってまた思うんですよ、毎日毎日」と顔をしかめた。

 玉川氏は続けて「森さん80代でしょ、ご病気もされてるし。まあ80代じゃないにしても、トップっていうのはいろんな理由で続けられなくなることはあり得るわけですよ、絶対に。じゃあトップがいなくなったらオリンピックができなくなるみたいな、そんな組織にしてるわけがないじゃないですか」と、森会長が抜けても組織は機能すると説明。「それを正々堂々と森さんが辞めたら五輪の成功がおぼつかなくなるっていうふうに言ってしまう政治家、もうホントにまた組織がいかに脆弱かって言ってるのと一緒ですよ。もうね、毎日毎日恥の上塗りが続いてるなっていうのが私の感想ですよ」と、うんざりした様子で切り捨てた。

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