長嶋一茂 女性会長「責任負わせるのかわいそう」発言で玉川氏「上から目線」
元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が12日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、東京五輪・パラリンピック組織委委員会の新たな会長に女性がなった場合、大会が失敗したら「責任を負わせるのはかわいそう」と発言し、玉川徹氏から「男性側の上から目線になっていないか」と指摘される一幕があった。
番組では、森会長の後任に、女性がなるべきかというテーマで議論。その中で一茂は「皆様にご質問という形になるが」と切り出し、「女性が会長をやられて、開催して成功したらベストパターンだと思う。でもワーストパターンも考えないといけない」とコメント。
一茂は、コロナ禍が収まらない今、世論はまだ五輪開催に反対の意見が多いことや、これまでも開催に向けてトラブルがあったことなどを挙げ「相当アゲンストが吹いているイメージ」との印象を持っているといい、「会長、トップが女性になられたら、ワーストパターン、開催できなかったら、開催できても失敗の方の感が強くなったら、その方に、女性に責任がいっちゃったらかわいそうなんじゃないか。川渕さんが大丈夫と言っているわけじゃないが」と語った。
一茂は「女性(会長は)大賛成」と改めて訴えるも「でもリスクを含めて考えた方がよいと思うが…」と発言した。
これに玉川氏は「今、一茂さんの話を聞いて、ぼくも同じ世代で、もしかすると中止になるかもしれない五輪に女性が(会長に)なったら女性が傷つくと思っていること自体、男性側の上から目線になっているんじゃないか」と指摘。
一茂は「上から目線では、全然話したつもりはない」と否定するも、玉川氏は「無意識から出ているのが根深いと、自分自身思っている」と自らも振り返って改めて指摘した。
これに一茂は「ぼくは女性は大賛成」ともう一度語り、「突然起こるトラブル含め、大丈夫なんだろうか、大丈夫という言い方もよくないが、とにかく女性がなった場合、責任を負わせるのはどうかなと…」とコメント。
玉川氏は「結局女性というくくりで見てるでしょ?あくまでも個人の問題。責任負わせたら女性ならかわいそうという発想が男社会の上から目線という可能性になってないかな」と訴え。一茂は「そういう思いはもちろんないが、意識下の中にあるのかもしれない。今言ったこと、そう思う人もいるかもしれないし、いないかもしれないし。なんとも自分のことは主観でしか見れない」と、玉川氏の意見に反対はしなかった。