豊田真由子氏 森会長発言から日本のジェンダー意識の遅れ指摘 「世界と50年の差」
元衆院議員の豊田真由子氏が13日、読売テレビ「あさパラ!」にゲスト出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が女性蔑視とも取れる発言で辞任を表明したことに関連し、日本のジェンダー意識の遅れを指摘した。
森会長の発言について「なぜこんなに時代遅れなんだろうと多くの人の目に映ると思いますが、そっち(政治)の世界を見ていた者としては“あるある”なんです」と、政界でよく目にしたことの一例とした。
豊田氏は外交官を経て政界に転身。「日本はジェンダーの分野で20年くらい遅れている。さらに政治の世界は日本社会の中でも30年くらい遅れているから、トータル50年くらい、世界のスタンダードから差がある」と、経験から日本の意識の差を振り返った。「森さんの若い時代は男女平等の時代じゃなかったから仕方ないという意見があるかもしれないですが、意識まで変えることはできなくても、それを表明したら人を傷つけるし、社会も許容しないというギャップを埋めなきゃいけない」とたしなめた。
また「今回の問題が深刻なのは、世界の中では同じ価値を共有していることが大事。中国がいかに経済大国になっても、民主主義国家じゃないから欧米は『仲間じゃないよね』とはじく。それと同じで、五輪憲章もそうですが、人種や性別、出自や財産で差別しないと一生懸命やってる中で、日本は頑張っているように見えてもアジアの遅れた国だって、そういうのが国防や外交や経済などにマイナスの影響を及ぼす」と、ジェンダー意識の遅れが国際的な立場を左右するとした。