橋下徹氏 組織委の後任人事に「組織を動かすのは簡単じゃない。現実は甘くない」
元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(51)が14日、フジテレビ系「日曜報道THE PRIME」に出演し、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長辞任と、後任人事について持論を述べた。
橋下氏は「オリンピック組織委員会に国民は何を求めているのかなと。ここで改革の旗手を呼んで来て、オリンピック組織委員会を抜本的に改革することを望んでいるのか」と世論をいぶかしんだ。
自身の考え方を「組織委員会は、オリンピックが終われば解散する組織なので、今は3月中にオリンピックをやるかどうかを決めて、やるとなればオリンピックを実行していく力がある人を2~3カ月、4カ月5カ月据えればいいやというような思いがある」、「これを機にですね、オリンピックの主催者は東京都なんだから、小池さんがある意味、多様性、女性、世代交代も含めて看板になってですね、組織委員会は実務者、実務部隊なんだ、裏方なんだと。表に出なくていいわけですから」と説明。
後任人事の不透明さが批判を浴びていることについては「手続きを踏まなきゃならないのはその通りなんですけど、組織委員会っていうのは何なのか。世の中を変える組織じゃないですしね」、「あくまでも組織委員会っていうのは、オリンピックの裏方に徹してもらえればいい」、「組織委員会っていうのが、表に出てくることがそもそも間違いなんですよ」と指摘した。
外部から入って巨大組織のかじ取りを担った自身の経験を踏まえて「僕が大阪府知事に38歳でポーンと就いてもね、組織を動かせるようになるのは2年かそこらかかりましたよ」、「どなたであったとしても、誰であったとしても、外から入ってきて5000人くらいの組織を動かすなんてのは、そんな簡単なことじゃないですよ。僕も経験しましたけど、外から入ってきて改革しろなんて言うのは簡単ですけど、現実はそんなに甘くないです」と、実務的な力量を優先して人選すべきと主張した。