宝塚星組「ロミオとジュリエット」 トップ礼真琴、満を持しての登板
8年ぶりの再演となる宝塚歌劇団星組公演ミュージカル「ロミオとジュリエット」が14日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。主演の礼真琴にとって初演時に「愛」を、再演時の新人公演ではロミオを演じ、いずれも大評判となった。満を持しての上演は、礼ロミオとして見事駆け抜けた。
初演時、再演、そして今回3度目の出演となる礼。「もし出会わなければ今の私はいないと思う大切な作品」と位置付ける。「ぞくぞく、わくわくした作品。期待を裏切らない舞台に」との言葉通りそれだけに期待へのプレッシャーを跳ね返し、独自のロミオを作り上げた。
トップ娘役・舞空瞳との息もピッタリ。芯の強さが印象的な舞空ジュリエットに対し、ナイーブで繊細な礼ロミオとなった。それだけに偶然が重なり破滅への道へと進む悲劇性が際立った。
また三拍子そろったコンビだけに、キャピュレット家の仮面舞踏会でのダンスはもちろん、ラストのデュエットダンスは圧巻。新たな「ロミジュリ」となった。
3月29日まで。東京公演は4月16日~5月23日。