窪塚洋介は、前妻との間に第１子長男、現在は俳優の窪塚愛流（あいる）が誕生した８カ月後の２００４年６月、自宅マンションから転落し重傷を負う騒動を起こしている。当初は飛び降りを図ったとの報道だったが、警察の調べに「落ちたときの記憶がない」と話していた。

【２００４年６月７日の本紙より】（※プライバシー保護のため、一部加筆・修正してあります）

　俳優・窪塚洋介（２５）が６日午後０時１０分ごろ、神奈川県横須賀市のマンション９階（高さ約２６メートル）の自室のテラスから飛び降りた。救急車で病院に搬送されたが、全身を強打しており、意識はあるものの、骨を折るなどの重傷。浦賀署では現場の状況などから自殺を図った可能性もあるとみて、回復次第、事情を聴く方針。窪塚は“大麻礼賛”発言やカメラマンへの暴行事件など奇行がたびたび報じられている。

　浦賀署の調べによると、窪塚はマンションテラスの手すり（高さ約１メートル）を越えて約２６メートル下の芝生に落ちた。その際、マンションから約９メートル離れたフェンス（高さ約２メートル）でいったんバウンドした後、芝生に落ちたとみられる。

　フェンスがクッションの代わりとなり、一命を取り留めたが、全身を強打。顔付近から出血し、救急隊員が駆けつけた際に「痛い、痛い」とうめいていたという。

　両足などを中心に「全身にわたって数カ所を骨折している」（事務所関係者）重傷で、身内らを除いて面会謝絶の状態という。前出の関係者によれば、病室では「（窪塚は）問いかけに答えている」と、意識はあるという。

　救急車に同乗し付きそった妻（２２）は、警察に対し「子供と部屋にいたら（急に）テラスに出ていった。帰ってこないので心配してテラスにいったら姿が見えず、おかしいと思い、下に下りた」ところ、倒れた夫を発見したという。

　現場は海に面して建てられた高級マンション。落下の衝撃からフェンスは大きくへこんでいた。

　妻は落下直後、所属事務所社長に電話で「鯉のぼりの器具がベランダについていたままだったので、取り外そうとして誤って落ちた」と自殺を否定しようとしたのか混乱ぎみに“釈明”していたが、浦賀署は落下場所などの状況から転落事故ではなく、飛び降りとみている。同署は窪塚が自殺を図った可能性もあるとみて回復を待って事情を聴く。遺書などは見つかっていない。

　隣のマンションに住む男性は「激しい雨が降る中、救急車や消防車が来たので見ると、男性があおむけに倒れていた。後で窪塚さんと知った」と驚いた様子だった。

　これまで「大麻は麻薬、と定義されるものは何もない」などと過激な発言を繰り返していた窪塚。大麻や薬物使用について、浦賀署では「今のところそういう情報はない。証拠があれば調べる」としたが、「今（窪塚に）事情を聴ける状態にないので、すべて本人が回復してから話を聴く」と話した。

　妻も「口論やケンカはしていない」と話しているが、動揺が激しく、後日改めて事情を聴くという。

　窪塚は当初運ばれた横須賀市内の救急病院から「より高度な治療が必要」との判断から、その日のうちに横浜市内の総合病院に転院、救急救命センターに入った。