春風亭昇吉 東大卒初の真打ち「目指すのはお客さんを呼べる落語家」
5月に真打ちに昇進する落語家の三遊亭小笑(40)、春風亭昇々(36)、春風亭昇吉(41)、笑福亭羽光(48)が15日、都内で昇進披露会見に出席した。
昇吉は東大卒の落語家として初の真打ち。落語芸術協会の春風亭昇太会長(61)の弟子としても、昇々とともに初の真打ちとなる。「感謝の気持ちと自分がトリと取るんだという責任感でいっぱい。目指すのは寄席にお客さんを呼べる落語家」と抱負。師匠の昇太は「ある時『気象予報士の資格取れる?』って聞いたら『取れます』と言って、本当に取ってきた。東大卒の肩書は落語家にとって必要じゃないんだけど、能力はすごい」と、秀才ぶりを明かした。
羽光はお笑い芸人、漫画原作者として挫折した後に、34歳で笑福亭鶴光(73)に入門。念願の真打ち昇進に「何もなかった僕を拾って育ててくれた師匠に感謝しています」と師匠への謝意を示すと「僕の落語が心に闇を持っている人、人生立ち止まっている人の心に響けばいいなと思っています」と意気込んだ。
4人の真打ち昇進披露興行は、5月1日からの東京・新宿末廣亭を皮切りに、7月まで行われる。昇太会長は「それぞれの色、落語を持っているのはとても大事なこと。4人はそれぞれの落語のスタイルを持っている。非常に楽しみ」と期待した。