福島、宮城両県で震度６強を観測した地震で公共交通機関の運休が続き、被災地域の受験生の移動に支障が生じる懸念があるとして、文部科学省は１５日までに、受験機会を確保するため、追試験の設定や別日程への振り替えを検討するよう求める通知を全国の国公私立大に出した。早稲田大は大学入学共通テストで合否判定すると発表。慶応大は追試験の実施を決めた。

　早稲田大は１５日以降の各学部の入試で、試験当日に大学に来られない東北６県の受験生は、大学入学共通テストの成績で合否判定する。大学ＨＰから手続きし、必要書類を大学に送付する。

　慶応大は、１５日の文学部と１６日の法学部の入試について、東北６県在住の受験生を対象に追試験を３月９日に実施する。会場まで来られない場合、大学入学共通テストで合否判定する別日程の入試に振り替える。