大河「青天を衝け」初回視聴率20・0% コロナ禍混乱に負けず8年ぶり大台発進
大河ドラマ「青天を衝け」の初回が14日午後8時からNHK総合で放送され、平均世帯視聴率が20・0%を記録したことが15日、分かった。2013年の「八重の桜」の21・4%以来、8年ぶりの大台スタートとなった。
コロナ禍でクランクインが予定より約2カ月遅れ、放送開始も例年と比べて1カ月以上遅くなるなど混乱に巻き込まれたが、上々の滑り出しを決めた。
ドラマは新1万円札の顔となる日本資本主義の父・渋沢栄一(吉沢亮)を主人公に、幕末から明治までを追う。初回は15分拡大で渋沢の幼少期が描かれた。徳川家康(北大路欣也)が登場して「こんばんは、徳川家康です」とあいさつする驚きのオープニングで、「徳川家康」がトレンド入りするなどネットで大きな反響を呼んだ。
大河ドラマの初回は通常、前作の最終回から年末年始を挟んで放送間隔が空くのが常だが、「青天を衝け」の初回は7日に放送された前作「麒麟がくる」の最終回から間を置かずオンエア。「麒麟」の放送がコロナ禍で今年まで延びた分、その最終回の18・4%という高視聴率をそのまま引き継いだ形だ。
日曜午後8時台の民放2強、日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」、テレビ朝日系「ポツンと一軒家」はともに14・2%で、大きく引き離した。
制作統括の菓子浩氏は「2月14日という異例の時期のスタートにもかかわらず、多くの皆さまにご覧いただけたことを大変ありがたく思っています」とコメントしている。
初回の再放送はNHK総合で20日午後1時5分から。(数字はビデオリサーチ日報調べ。関東地区)