キンコン西野の映画鑑賞論争を「バイキング」が検証 坂上忍「どっかにイラッとする」
フジテレビ系「バイキングMORE」が16日、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣(40)が製作総指揮・原作・脚本を務める映画「えんとつ町のプペル」の緊急事態宣言下でのファンとの映画鑑賞をめぐり、論争となっていることを伝え、スタジオ内で是非を検証した。
1月8日から緊急事態宣言が再発令された影響で、トークショー付き上映などのイベントが中止になり、西野はSNS上で「次回は●●の映画館の●時に行きます」などと自身の予定を発信。それを見たファンが集まるという状況に、一人の女性(Aさん)が同14日に「どうして緊急事態宣言後に西野さん自身が映画館に行き、積極的に集客するのですか?」とYouTubeにコメントを投稿。
この投稿に、西野が「要するに自粛警察気味になられてると思う」「映画に限らず飲食店などでもルール内で営業しているところに対し“コロナ禍で営業してるなんてどうなんだ”って言っちゃうのは残酷」「法定速度を守ってる車に『走るな』って言ってる感じ」などと約30分反論。ファンからも賛否両論の声が出ている。
番組ではAさんを取材。「東京で感染者が2000人とか出てる時期で、みんな我慢している中、著名人である西野さんが毎日のようにSNSで宣言して、映画館で人を集めていることに関して見解を伺いたかった。積極的に集客することはどうなのかと純粋な気持ちで質問しただけなのに、『自粛警察』に話を持っていって話をすり替えられていると感じた」という主張を伝えた。
MCの俳優・坂上忍は「Aさんのお気持ちもわからないではない。僕ちょっと勘違いしてたのは、イベント色をかなり押さえ込んだイベントだってなるのは仕事だから、不要不急になる。でも、プライベートなの?そこがすごく大事になる」と首をひねった。
タレントのヒロミも「西野の言ってることも本当に分かるし、ルール内でやってることだし。Aさんの言ってることも、東京が2000人だっていってるような時なんでしょ、それも分かるし。西野も製作者としてルール内で一人でも多くの人に見てもらいたいという気持ちはあるじゃん。それもダメだって…これノーコメントにしたいくらいだよね。難しい」と頭を抱えた。
番組では、西野がブログで感染症対策として握手やサイン、写真撮影や会話はできないが「全力で会釈」をしているとつづっていると伝え、西野が1カ月で全国の映画館に30回以上足を運んでいることを紹介。また、参加した男性の話として、西野は終始無言で全体に会釈をして帰って行ったものの、一部の観客が西野に話しかけたり大声で呼びかけたりしていたことも報告した。
約1時間にわたる検証。スタジオ内も混沌としたが、医師の金子俊之氏は「西野さんがルールを守っているということで自身の行動を正当化するのであれば、今回のお客さんが声をかけられたこれは、自分が呼んだ群衆をコントロールできなかったという時点でルール違反だと思う」と断言。
「そもそも今は緊急事態宣言下で、ルールの範囲内だったら、いくらでも行動していいよねと主張するタイミングではない。西野さんのように影響力のある人がルール守ってその範囲内で行動するよっていうのであれば、他の方もじゃあルールの範囲内で僕も!となって、感染者が収まることはないのではないかと思う」と持論を述べた。
これに、ルールを守っての行動だと西野擁護派だったブラックマヨネーズ・小杉竜一は「後で金子さんに謝りに行きます」と言いながらも「そんな西野は好き勝手してないと思う」と話し、少し険悪な雰囲気に。ヒロミが「西野の言ってることも全部が全部抑えちゃうと経済も含めてあれだし…西野のことでスタジオの空気がこんなになるんだったら何かすみません」と謝る展開になった。
坂上が「最終的にこうやって時間取って、まんまと西野君の術中にはまっちゃってる。ホント彼のこと年下だけど尊敬してて人間的にも好きなんだけど、どっかにイラッとするんだよな、あの人。それは嫉妬も入ってるんだと思うけど。それだけすごい人ってことなんじゃないの」と、リスペクトも込めながらまとめた。