愛知県知事リコール問題 署名偽造、事務局指示か 高須院長「私たちの運動とは違う」
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名問題で、名古屋市の広告関連会社が多数のアルバイトを募集し、署名簿に偽の署名を書き込ませていた疑いがあることが16日、分かった。広告関連会社の幹部は、運動を主導した事務局の指示だったと周囲に話している。
運動事務局の田中孝博事務局長は「指示なんてしていない」と関与を否定。運動を主導した美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は16日、「どんな団体がやったのか知らないが、私たちの運動とは違う」と答えた。
関係者によると、高須氏が運動開始を表明した直後の昨年6月、広告関連会社から運動事務局に「協力したい」と連絡があった。運動を支援した名古屋市の河村たかし市長は16日「ありがたいと(受け入れた)」と説明。
広告関連会社は、10月に佐賀県内の貸会議室に募集したアルバイトを集め、用意した名簿を基に、署名簿に他人の氏名や住所を書かせたという。