桂文枝、妻の通夜で母の訃報「皆さんの笑いが元気」 月亭八方から「食べなあきまへん」
落語家・桂文枝(77)が15日、MBSラジオ「桂文枝の茶屋町ホテル」に出演。1月下旬に妻・真由美さん、母・治子さんを亡くした思いを語った。
冒頭で「皆さまに大変、ご心配をおかけいたしまして。いろんな方から大丈夫かというようなお手紙なり、電話なりいただきました。本当に自分でも信じられないことが続いて起こったというか」とあいさつ。
「1月24日に妻が亡くなりまして。そして、25日、あくる日のお通夜の夜に母が亡くなったというのを聞かされまして。2日連続で死亡届を書いて。葬儀をやりまして。お通夜、葬儀の連続で。まだなんか(2人が)この世にいないっていうのがいまだに信じられないっていうか。苦しいとか、痛いとかいろいろありますけど、寂しいというのが一番、感情の中でつらいなあって思います」と心境を吐露。
さらに、「『芸人は親の死に目にも会えない』って言われておりますけど、前日、母の死に目には会ってないですけど、亡くなる寸前というか、会えましたし、妻にも会うことができましたから。落語家ですので、つらいのは笑わす仕事っていうのが…。妻も大体、この1年間、病気と闘ってたわけですけども、その間に仕事をしないといけないというのが、つらい面もありました」と告白した。
1月31日に大阪・天満天神繁昌亭で訃報判明後、初の高座を務めた文枝は「(自身の)そういうの(つらさ)を察して、皆さんが、マクラのところではちょっとその(2人の)話をさせていただいたんですけど、その後、落語になると本当に気を遣っていただいてか、よく笑っていただきまして。私に本当に元気をくださいました。皆さんの笑いが私の元気っていう感じで」と感謝した。
そして「やっぱり落語家として、嫁さんはずっと着物を担当してましたし、落語家になるときは母も反対したんですけど、その後はずっと応援してくれましたんで、落語家として生ある限りまっとうしていきたいと思っておりますんで。ラジオをお聞きの皆さん、本当にご心配をおかけしましたが、私は元気に頑張っておりますので、これからも楽しく面白いことを見ていただきたいと思います」と誓った。
また、「食事が大変」という文枝は、「バランス良く10食品選んだら、冷凍で送ってきてね。それを20分とか(電子レンジで)チンしたら、ちゃんと野菜もついて、チキンとかいろんな料理が一流シェフによって作られてると。ホンマかどうか分かりませんけど、そういうのを食べて」と食生活を報告。14日に繁昌亭で共演した月亭八方からも「食べなあきまへんで」と心配されたと明かした。