自民また夜遊び離党…白須賀貴樹議員女性と高級ラウンジへ 辞職せず次期衆院選出馬断念
自民党の白須賀貴樹議員(45)が緊急事態宣言中の10日夜に、女性と東京都内の高級ラウンジを訪れていたことが17日、分かった。文春オンラインが報じて発覚。白須賀氏は責任を取り、離党した。次期衆院選には出馬しない意向を表明したが、議員辞職は否定し、「心からおわびする」と陳謝した。自民党では1日に松本純議員ら3議員が同様の行為を理由に離党しており、政権へのさらなるダメージは必至の情勢となった。
与党・自民党議員の“緩み”が止まらない。高級ラウンジ訪問が発覚した白須賀氏は、二階俊博幹事長を党本部に訪ね、離党届を提出。受理され離党が決まった。
その後、記者団に対応。議員辞職は否定した一方、次期衆院選には出馬しない意向を表明。「国民の気持ちを踏みにじる形で、夜に飲食を伴う店へ出入りしたことを心からおわびする」と陳謝した。背後の壁にはもともと「国民のために働く。」とのキャッチコピーが刻まれた首相のポスターが貼られていたが、あらかじめ職員の手ではがされていた。
文春オンラインによると、白須賀氏は10日午後6時すぎに東京・赤坂のフランス料理店に女性と一緒に入り、午後8時20分ごろまで滞在。その後、タクシーで麻布十番に向かい、午後8時半すぎに同じ女性と会員制の高級ラウンジに入店。午後10時までいたという。
緊急事態宣言下の夜の飲食を巡っては、松本純元国家公安委員長らが1月に東京・銀座のクラブを訪問。松本氏に加え、一緒に飲食していた田野瀬太道文部科学副大臣、大塚高司衆院議員議員運営委員会理事が自民党を離党したばかりだった。
収まらない“夜遊び”の連鎖。二階氏は「国民の批判を真摯(しんし)に受け止め、より一層、各議員に規律の徹底を図っていきたい」とコメント。同党の下村博文政調会長は「言語道断だ」と切り捨て、公明党の竹内譲政調会長は「政権への影響は大きい。もういいかげんにしてもらいたい」と不快感を示した。与党議員が襟を正せず、国民の政治不信は強まるばかりだ。