橋本新会長就任に海外メディア批判…キス行為に「性差別からセクハラへ」「黒歴史」
東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、女性蔑視発言で会長を辞任した森喜朗氏(83)の後任に橋本聖子氏(56)を選任した。
橋本新会長に関し、海外メディアは同氏の選手としての実績と共に過去のセクハラ問題を伝えた。
中国国営通信、新華社(電子版)は「女性差別発言により辞職した森喜朗氏の後を引き継ぐ」と速報。「64年の東京五輪開会式の5日前に生まれ、名前に含まれる『聖』は五輪の聖火を指す」と伝えた。共産党機関紙、人民日報系の環球時報は18日付朝刊で「強引にキス」した行為が「権力によるセクハラ」だと批判された問題を取り上げ「黒歴史」として自民党内などに懸念の声があると伝えた。
韓国の聯合ニュースは、組織委トップの交代を「性差別からセクハラへ」との見出しで報道。選出を巡る混乱が続く見通しだとした上で、収まらない場合は東京五輪の開催準備に支障が出る可能性を分析した。
韓国紙、中央日報もキス強要問題に触れながら「高橋選手は当時『強制ではなかった』としたが、優越的な地位を利用した事実上の性暴力だとの批判が強かった」と伝えた。
英BBC放送電子版は、女性を選んだのは「うわべだけ」の批判があると指摘した。