キャスターの辛坊治郎氏（６４）が２０日、ＡＢＣラジオ「週刊ニュース解説　辛坊治郎のズバリ＆どうよ！」（土曜、後０・３０）に出演。女性蔑視ととられる発言で、国内外から批判を浴び、辞任した森喜朗氏の後任の東京五輪・パラリンピック組織委員会会長に橋本聖子氏が就任したことについて触れた。

　前回（１３日）の放送時は決定的とされていた日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏が白紙となり混迷していた。辛坊氏は「先週、この番組でも女性だろうねと。森さんよりもだいぶ若い女性だろうねと。誰がいいかね。山崎浩子と田中理恵と申し上げていた」と橋本氏ら複数の名前が挙がっていた当時を振り返った。

　辛坊氏は１３日の番組で「オレはきょう、いまこの瞬間から山崎浩子推しでいくぞ」と宣言。実現しなかったが、「橋本聖子と山崎浩子とどっちが好きって言われれば、山崎浩子の方が好きだなって」とコメント。１３日に「怒られますよ。ビジュアルで選んでるだろうみたいな」と辛坊氏をたしなめた共演のＡＢＣ・桂紗綾アナウンサーから、再び「好きかどうかの話でしたか」とつっこまれた。

　“結果”について辛坊氏は「少なくとも川淵さんがなくなった、川淵さんが渦中の人になった段階で、もうほぼ政権筋も橋本聖子で行こうやないかいと」と発言した。重責を担う橋本氏は五輪・パラリンピック担当大臣を辞任し、自民党を離党したが「無事に五輪・パラリンピックが成功しても、今年東京でなくなっても、その後きちんと処遇しますというのは、みんなの含みとして…」と“読み”を披露。「頑張って欲しいなと」とエールを送った。

　また、橋本氏と小池百合子東京都知事との関係について、「橋本聖子さん以外だったら、山崎浩子さんにしろ、田中理恵さんにしろ、小池さんが圧倒的に力が上。（何かあれば）小池さんが決める。橋本聖子さんが（会長に）なったということは、みんな後ろには（近い関係の）森喜朗さんの影が見えてるわけだから、橋本さんが何か言ったときに忖度（そんたく）する」とキッパリ。

　「小池さんの思いとしては『森喜朗よりはだいぶやりやすいよね』、橋本さんの側からすれば『何でもかんでも自分で決められると思うなよ』と」と話した後、「心の中を代弁してるだけ。本当にそう言ってるかどうかは別問題。あくまでも私の想像、妄想と呼んでいただいても構わない」と逃げ道を作っていた。