奥平大兼 デビュー作で新人賞 空手の元王者、減量で役作り 第63回ブルーリボン賞

 東京映画記者会(デイリースポーツなど在京スポーツ7紙で構成)が制定する「第63回ブルーリボン賞」が23日、決定した。

 デビュー作で花開いた。「マザー」で長澤演じる鬼畜母の息子役を好演し、新人賞に輝いた奥平大兼(17)は、同作が初オーディション。演技は手探りながら抜群の存在感をみせ、長澤が「何年も仕事してるみたいなところに行き着いている」と絶賛する逸材だ。

 受賞を聞かされ「『え?』しか言えなかった」と照れ笑いする新星は、役に合わせて10キロ減量。撮影1カ月前から夜は海苔しか食べず「初めてなので自分にできることは見た目くらい」とプロ意識をにじませた。

 12年の全国武道空手道交流大会「形」で優勝している空手の元王者。「人生の大半を空手で過ごしていたので、脳が追いつかない」と伸び代だらけの未来が明るい。

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