堀田真由 ドラマ初主演「サロガシー」同性愛者の兄のために代理出産する難役に挑戦
女優・堀田真由(22)がフジテレビ「サロガシー」(3月24日、深夜0・55)でドラマ初主演を務めることが26日、分かった。同性愛者である兄のために代理出産するという、難しい役どころ。初の出産シーンもあり、母親に自身の出産時のエピソードを聞いて、役作りにつなげたという。家族愛をかみ締めながら、センシティブな題材を扱う社会派ドラマに挑んだ。
英語タイトル「サロガシー」が意味する代理出産に、初主演の大看板を背負って向き合うことになった。堀田はかねて社会的テーマのドラマに興味があったといい、「主役をさせていただけるのは光栄。主人公なので演じる上での意識は、他の作品とは違うかな」と重責を受け止めた。
堀田が演じるのは建設士の江島環役。同性愛者の兄・聡のために代理母として妊娠、出産することを決意する。心理的負担になるであろう、母性本能の目覚めについて心配される中、環は切迫早産で入院してしまう-。
21日にクランクイン。「社会的なものがテーマで難しく大きな挑戦だと感じましたが、一つの家族の形で、誰かの希望となる優しいお話」と台本から読み取り、出産場面では母の体験談を参考にした。脚本は的場友見氏で、野島伸司氏や野木亜紀子氏を輩出した「フジテレビヤングシナリオ大賞」の受賞作だ。
同局によるSDGs推進プロジェクトの一環となるドラマで、17目標のひとつ「ジェンダー平等の実現」がテーマに合致。くしくも東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を辞任した森喜朗氏の女性蔑視発言を機に、世間が男女平等を改めて認識する中、放送を迎えることになる。
「日本では言葉だけが先行し、情報が少なく、意味が追いついてない気がします。この作品で学んだことを、皆さんにお伝えできるチャンスですし、今の時代を象徴するテーマを今できるのが大事」。目の前の“社会問題”から目をそらさず、主演女優として切なる思いを込めていた。