日大芸術学部卒の元自衛官タレント、かざり（年齢非公表）が先月、初の書籍「ＹｏｕＴｕｂｅで超人気！　元女性自衛官かざりの即やせダイエット個人授業」（宝島社）を発売した。ＹｏｕＴｕｂｅ動画が３２５万回再生を突破（２７日時点）した「自衛隊体操」をベースに、自衛隊の全面協力で戦車と共演したグラビアや、現役自衛官との対談、自作漫画まで盛り込んだ濃厚な一冊について、異能の人が語った。

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　そもそも、動画がバズり、書籍化までに至った自衛隊体操とは何なのか。

　「陸上自衛隊と航空自衛隊で行われている体操になります。普通の軽く身体を動かす運動ではなくて、ダイナミックストレッチって言われている、全身が筋肉痛になる、激しめの体操なんですよね。心身を鍛えられている感じがすると言いますか。だいたいの隊員さんは毎朝これをやっているので、業務の始まりというか日課ですかね。朝礼の前後なので（午前）８時までには。だいたい１０分以内に終わります。もはや訓練の一環と言っても過言ではないと思います」

　日芸卒業後、陸上自衛隊に入ったかざりも「毎日やってました」。退職後の「今もやっています」という。

　「最初に教えられるんですよ、教育隊で自衛隊体操を。その時はホントに全身がめちゃくちゃ筋肉痛になって、効果を実感しましたね。こんなきつい体操を毎朝これからやらないといけないんだと、ちょっと思いましたけど。でもたぶんこれを毎日やってるからこそ、基礎体力みたいなのが培われているのではないかと思っていまして」

　全身がめちゃくちゃ筋肉痛…というと、素人にはハードルが高そうだが、かざりは「たくさん挙動があるんですけど、一つ一つの動きを順番に覚えていけば、めちゃくちゃキツすぎるっていうことはない。無理しない範囲で頑張ってほしいです」と説明。「（コロナ太りに）この本に関して言えば、既にダイエットしている方、既に頑張って筋トレしている方向けでもありますし、全然運動したことない方、これからちょっとダイエットやってみようかなって方にも向けているので、幅広い層の方に楽しんでいただけたらいいなと思っていますね。あと、わりとすぐ即効性あります。全力でやるとホントに、次の日バキバキになります。すごい筋肉痛になります。あとは、一個一個の動きが複雑なものもありますので、ホントに無理せず自分のペースでやっていただけたらいいなって思いますね。ホントに無理せずやってほしいですね。ただ、すごく全身に効きます」とも付け加えた。

　自衛隊体操の効果について、かざりはこう説いた。

　「（体質の変化は）ありましたね。毎日やっていて思ったのは、寝覚めがまず良くなるのと、けっこうお通じが良くなった気がしますね。体操をやって、プラスして筋トレとか走ったりとかもしていたので、その導入剤みたいなものにはなってると思うんですよね。運動する前にやっておくと、次にやる運動の効果が高まるので。特に、他の運動と平行してやるとさらにやせやすくなるんじゃないかと思っています。そういったこともあって、自衛隊体操の後にこういった筋トレをするのもおすすめですよってことで、普通の筋トレも載せています」

　書籍では「部分やせ」や「全身やせ」用の体操も紹介している。実は、かざりのＹｏｕＴｕｂｅでは自衛隊体操だけではなく、筋トレ動画も２６６万回再生（２７日時点）とバズっているのだ。

　また、自衛隊体育学校の体育班長との対談や、戦車まで登場するグラビアなど、書籍の制作には自衛隊が全面協力している。

　現在、芸能活動と並行して自衛隊のオフィシャルな広報活動も行っているかざりは「自分の活動で一般の方に自衛隊のことを知っていただけたらいいなというのがありますし、広報活動の助けになればいいなと思っていますし。お世話になった職場なので、何かしら恩返しができていたらいいなと思いますね。キツいとか運動できないと入隊できないとか、そんな自衛隊のイメージを、自分の芸能活動を通して少しマイルドにできればいいのかなと思っていて」と、その思いを明かす。

　今回の書籍についても「体操以外にも自分自身のことを取り上げていただいた本だなと思っていて。そもそも私自身が自衛官に向いている人材ではないと思っていたので、こんなやつでも自衛官になれるんだよ、こんな人でも自衛隊でやっていけたんだよということを、世間の方に知っていただけたらいいな」と、込めた思いを語っていた。

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　かざり　２月２５日生まれ、三重県出身。日本大学芸術学部デザイン学科卒業後、陸上自衛隊勤務。大腿骨頭壊死症を患い退職後、芸能界入り。芸能活動と並行して自衛隊の広報活動にも携わる。趣味はデザイン、コスプレ、絵を描くこと、キャンプ。特技はソフトテニス、モールス信号。身長１５８センチ。スリーサイズＢ８４Ｗ６４Ｈ８９センチ。足のサイズ２４センチ。芸名の由来は作家・乙一氏の小説「カザリとヨーコ」。