東北新社の接待、事務次官は4万円 伊藤惇夫氏指摘、山田広報官は「高額」
政治アナリストの伊藤惇夫氏が1日、TBS系「ひるおび!」に出演し、菅義偉首相の長男が勤務する放送関連会社「東北新社」の接待の実情を語った。
長男を含めた「東北新社」幹部は2019年11月に、この日辞表を提出した山田真貴子内閣広報官を1人あたり7万4203円の会食で接待していた。伊藤氏は同社の接待について「すごいシステマチック」と明言。「(官僚の)課長クラスは1万円、局長クラスは2万円、それより上の事務次官クラスは4万円」と役職が上がれば金額も上がると説明した。
その中で山田氏だけが7万円を超える高額だったことをあらためて指摘。「山田さんがその後、どういう形で出世するかしないか。あるいは菅総理との関係はどうなのか。その辺りを(東北新社が)熟知した上での対応だったのかもしれない」と見解を示した。
ここで、政治ジャーナリストの田崎史郎氏が、自身の取材結果を伝えた。山田氏は大きな手術をした後で「わたしはそんなに食べられない」と3万円のコースを注文したという。同席していた東北新社の幹部4人は4万円のコースだった。山田氏はワインにも「ちょっと口を付けただけ」で、結果として「5人で割ると7万(円)」だったと説明。山田氏をフォローするような内容だったが、最後に「もちろん東北新社に下心があってやってること」と付け加えた。