平野啓一郎氏、日本の平均賃金が「韓国以下」報道で指摘「日本はスゴくないが一般化」
芥川賞作家の平野啓一郎氏が4日、ツイッターに新規投稿。日本の平均賃金は諸外国と比べて大幅に低くなっており、米国やドイツといった経済大国だけでなく、アジアでも近隣の韓国より下回っているなどと報じた文春オンラインの記事を引用し、「コロナで日本の現状が『スゴくない』という認識が一般化した」と指摘した。
OECD(経済協力開発機構)の調査によると、2019年における日本人の平均賃金(年収)は3万8617ドルで、米国は6万5836ドル、ドイツは5万3638ドルと大差が付いており、韓国の4万2285ドルより下回っている。
平野氏は「この単純な事実を隠蔽するために、この間、『日本スゴイ』を喧伝して回った人たち、メディアは亡国的だろう」と苦言を呈した。同氏は「コロナでやっと、日本の現状が悲しいほど『スゴくない』という認識が一般化したが。ただ…」と指摘しつつ、楽観視できない厳しい現実に含みを持たせた。
ツイッターでは、この記事が大きな反響となり、「韓国以下」や「平均賃金」がトレンドになった。