ピース又吉 東大・安田講堂でお笑い論語った「異ジャンルが交わると発見」

 オンライン授業を行ったピース・又吉直樹
 オンライン授業を行ったピース・又吉直樹
 オンライン授業を行った(左から)ピース・又吉直樹、東大・佐藤健二副学長
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 ピースの又吉直樹(40)が7日、東京大学で行われた「オンライン特別講義シリーズ『東大吉本対話』vol.1~言葉力が世界を変える?~」で東大の佐藤健二副学長と授業を行った。本イベントは学びと笑いの日本の最高峰が異色のタッグを組んだ「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」の第1弾。

 重厚な歴史ある安田講堂で、又吉は緊張した面持ちで登場。「どきどきです。(桂)文枝師匠じゃないとダメでしょ。僕で大丈夫ですか」とおどけながら授業はスタートした。

 「身の回りで起きたことを周りに面白く伝えるのって結構難しくて。芸人はその場で感じた感動を1番伝える工夫が大切。言葉はただの伝達手段じゃなくて、語ること、書くこと自体がその物語を作る」と芸人でも作家でもある又吉らしく持論を語った。佐藤副学長も「言葉はそのままでは伝わらないVRの世界」だと表現した。

 「私たちが持つべき言葉力」というテーマで又吉は、「想像力とやさしさ」とフリップで掲げた。「短い言葉で表現されて伝わりきらないときに、どういう背景か、どういう言葉なのか調べるとか。すべてに対して批判的すぎると、ずっとその状態だと楽しくないかな」と現代を生き抜く哲学を述べた。

 今回の異色コラボについて又吉は「異ジャンルが交わると発見がある。恐れ多いと思いつつ、せっかくの機会なのでやらせていただきました」と振り返った。佐藤副学長は「多様な一見、役に立たないことを含めて、大学はそういう学問を育てていかないといけない」と思いを語った。

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