日テレ藤井アナの涙 震災取材の漁師男性と10年ぶりに…「嬉しくて泣けた」
日本テレビの藤井貴彦アナウンサーが11日、同局の震災報道番組「未来へのチカラ」で、東日本大震災当時に取材をした3人の男性を10年ぶりに再びインタビュー。たくましく前を向く姿に涙を流して感激した。
番組では藤井アナが震災当時に取材した男性3人と10年ぶりにリモートや電話、対面で話を聞いた。
その中で、当時68歳だったマグロ漁師の男性が、震災で船を失うも「海は私の友達」「生きることだ。何にしても」と「生きる」と力強く語ったことに藤井アナは感銘を受けた様子。そして今年1月、その男性と連絡がつながり、電話で現状を聞くことが出来た様子をVTRで放送した。
藤井アナは、男性が現在もマグロ漁師を続けていることに感激。そしてこの10年はどんな思いだったかを尋ねた。
すると男性は「生きなければ勝てない。自分が生きなきゃ人の役にも立てない。だから生きることです」と力強く語り、藤井アナはボロボロと涙を流した。男性は最後に「健康だけは。スタッフの皆さんも気をつけて。生きることは大事ですから」と呼びかけ、藤井アナは天を仰ぎ、溢れる涙を袖でぬぐった。
藤井アナは、漁師の男性について「私も、スタッフもずっと探し続けて、生きていらっしゃるか心配していたんですね」と説明。男性が震災から10年たった今も健在で、しかも漁師を続けていたことに「生きて生きることの大切さをまた私たちに語ってくれて…。本当に参りました」とコメント。
有働由美子アナが、藤井アナの涙を見たことがないと言うと、藤井アナは「まず、生きていらしたことに本当に安心しました。そして宣言通り漁師を続けていたことが本当に格好良かった。心配なんかしていた私が男性の強さに負けて、負けたのが嬉しくて、泣けてきました」と涙の訳を明かしていた。