橋下徹氏、ワクチン遅れに「ぼくらの責任もある」開発の“ブレーキ”に言及

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が14日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演し、新型コロナウイルスのワクチン開発に対する思いを明かした。

 この日は「ヒゲの隊長」こと自民党外交部会長・佐藤正久氏、ジャーナリスト・櫻井よしこ氏らと討論。コロナワクチンの接種について、日本よりも接種開始が遅かった韓国が、接種した人数で日本の2・5倍になっていることなどが伝えられた。

 佐藤氏は韓国が「リスクよりもスピードを重視している」とし、「見習う必要はまったくない」と断言した。櫻井氏も「見習う必要はない」としながらも「日本の現状は大いに反省しないといけない」とコメント。「ワクチンを作る技術もあるのにいまだに自前で作れていない。国民の命をあずかっている政治が『ゆっくりでいい』というのはおかしいと思います。1つの教訓として、とらえないと、今後も同じことが起きると思います」と警鐘を鳴らした。

 佐藤氏は「国産ワクチン開発は軍民融合の技術で、拒否反応があった」と開発が進まない理由について触れた。「ほかの国はメッセンジャーRNAワクチンは軍と一体で、海外に送る兵士に打つ関係で研究を続けてきた。(日本は)そこを避けてきた」と状況を説明した。

 佐藤氏は「次なる感染症に対しても軍と民の間を取り払ってやるっていうのは政治の責任」と思いを告白。橋下氏は「学術会議が軍事研究の禁止っていうことを言っていて、それを国民、メディアが『おかしい』って言わなかったことも、ぼくらの方の責任もある」とワクチン研究の状況から目をそらしていたことを反省した。

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