佐藤浩市は「かわいい瞬間がいっぱい」…吉田大八監督明かす

 「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」などで監督を務めた吉田大八監督(57)が14日、都内で行われた監督映画「騙し絵の牙」(26日公開)公開記念トークショーに出席した。

 大泉洋(47)を主人公にあてがきした、塩田武士のベストセラー同名小説を映画化。大泉は廃刊危機のカルチャー紙編集長である主人公・速水を演じ、崖っぷち出版社で生き残りをかけただまし合いバトルを繰り広げる。

 吉田監督は、主人公と廃刊をめぐり争う専務役・佐藤浩市(60)とは今作が初めて。「お会いする前までは緊張したんですけど、好きになっちゃいました。僕の記憶の中にとどめておきたい、かわいい瞬間がいっぱいあった」と笑みを浮かべて語った。

 「原作を好きな方の期待に添いながら、気持ちよく裏切りたいですね」と原作ファンに宣戦布告。出版業界のリサーチはかなり綿密にしたと明かし「(取材した人に)映画のことを言うとうちの会社の名前は伏せてくださいと。センシティブなとこに触ってたんですね、でも映画なのでそういうところには踏み込まないと」とかなり業界に踏み入った作品ができたと話した。

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