白鸚「覚悟」の“史上最高齢弁慶”幸四郎との日替わり役「息子に渡していく」
歌舞伎俳優の松本白鸚(78)と松本幸四郎(48)親子が15日、東京・歌舞伎座で取材に応じ、同所での「四月大歌舞伎」(4月3~28日)第1部の「勧進帳」で、武蔵坊弁慶役を日替わりで交互に務めることへの思いを語った。
本興行の弁慶としては史上最高齢での上演となる白鸚は「覚悟を決めまして」と決意表明。「現在の白鸚の芸をお見せして、息子と対抗したい」とライバル心をのぞかせつつ「弁慶の役を次代に渡していく、息子に渡していくというような気持ちが自分の内面にはございます」と未来にも思いをはせた。
幸四郎は「父の背中を追いかけているが、抜ける存在ではない」と尊敬の念を口にし「いかに根本が同じだというところを目指したい」と力を込めた。