「戦メリ」のポスター盗難 ポスター展で何者かが持ち去る
東京・新宿武蔵野館で開催されていた大島渚監督の名作映画「戦場のメリークリスマス」と「愛のコリーダ」のポスター展で、オリジナルポスター1点が盗難され、同展が中止に追い込まれたことが16日、分かった。配給のアンプラグドが発表した。この日、警視庁新宿署に被害届を提出したという。
同社によれば、同館では4月16日から2作の修復版を全国順次公開するのを記念してポスター展を開催していた。しかし、15日朝に「何者かがポスターケースのねじを外して、オリジナルポスター1枚を持ち去る事案が発生した」という。盗まれたポスターは「戦メリ」の初公開当時に世界各国で掲載されたオリジナルポスターの1点で、同作の劇中場面が描かれた「1点しかない大変貴重な海外ポスター」という。大島渚プロダクションの厚意で、収蔵されていた膨大な資料の中から特別に展示を許されたとしている。
同社は「観覧を楽しみにされていたみなさまには、ご迷惑をおかけすることとなり、大変申し訳ございません。差し替えとなる展示内容につきましては現在、劇場さまと協議の上、レプリカを使った展示を検討しております」とコメント。情報提供を呼びかけている(03・6434・7460)。