映画「戦場のメリークリスマス」ポスター盗難…大島監督次男「替えがきかない、返して」
東京・新宿の「新宿武蔵野館」で展示されていた、故大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」の海外版ポスター1枚が盗難被害に遭い、展示が中止に追い込まれたことが16日、分かった。配給のアンプラグドが発表した。被害届を受けた警視庁新宿署が窃盗容疑で捜査している。
15日午前11時40分ごろ、同館の男性スタッフが気付いて発覚。ポスターは大きさ縦約100センチ、横約70センチで、額縁のネジが外され、抜き取られていた。
展示は大島監督による同作品と「愛のコリーダ」(76年)のデジタル修復版が4月から公開されるのに先駆け、2月26日から開催。ポスターは1983年の作品公開当時に刷られた希少なもので、2作品のポスター計12枚を展示していた。
大島監督の次男で映画監督の新氏は「公開当時の貴重な海外ポスターで、盗まれたのは非常に残念です。現物の1点しかなく替えがきかないものなのです。出来心だとしたらそっと返してほしいと思っています」とコメントした。