壇蜜がカンテレのドキュメント番組「西成に響け 小さき者の歌」ナレーション
3月18日放送のカンテレ「ザ・ドキュメント 西成に響け 小さき者の歌~メダデ教会の210日~」(深夜0・55、関西ローカル)のナレーションを、タレントの壇蜜(40)が担当する。
番組では、大阪市西成区にある教会の牧師と、信徒たちの苦悩と愛に満ちた激動の半年間を密着取材。元小学校教師で、50歳で大学神学部に入学し牧師に転身した西田好子さん(70)は約10年前、古い中華料理店を改装し「メダデ教会」を設立した。
教会には元ホームレスや犯罪者、精神疾患を患う人たちなど40~80代の信徒約20人がいる。身寄りがない人がほとんどで、殺人罪で服役していた元ヤクザや刑務所から出所したその足でこの教会に来た人も。礼拝も「酒、タバコ、シャブ、けんか、ギャンブルを絶ち、更生するんや!」と独特だ。
信徒から「お母ちゃん」「姐さん」「先生」とさまざまな呼び名で呼ばれる西田さんの夢は、多くの信徒を招き入れることのできる教会を西成に造ること。2月、自らの貯金をはたいて建設した新しい教会が完成した。
人生をあきらめて自暴自棄に生きてきた信徒たちは、ひとりの情熱的な牧師の出現で人生が変わろうとしている。つまずいた人たちの生きなおしに必要なのは何なのか。壇蜜は「生活保護費だけでは解決していそうで解決していない。そのほころびに気づいてくれた西田先生がいたというのは彼ら(信徒)にとってすごくうれしいことなんだろうなと思いました」と話した。
作品について「ドキュメントでもちょっとした笑いの要素もあり、ナレーションをする時は、人の人生とか、生活や物の出来ていく様子を別の場所から見せてもらってる気持ちになります」とコメント。「信仰は、持ち続けることも放棄することも自由ですが、その先にそれぞれの責任があるということが、この番組を見れば確認できると思います」とPRした。