インフルエンザ99・9%減「ニュースな会」久住医師「揺り戻し」に警鐘
「ナビタスクリニック」理事長で医師の久住英二氏が20日、テレビ朝日系「ニュースな会」に出演し、インフルエンザが激減していることに対する注意点を示した。
元NHK解説委員の柳沢秀夫氏が、毎年秋から冬にかけて苦しんでいた副鼻腔(びくう)炎が、コロナ禍でマスク着用を徹底していたため発症していないことを明かした。コメンテーターの劇団ひとりも「今年、花粉症が来てないんですよ」とマスク効果に驚いた。
ここで、久住医師は昨年から今年にかけて「インフルエンザがはやらなかった」と伝えた。番組では厚生労働省のホームページをもとに算出した数字を示し、インフルエンザの患者数が昨年の53万3645人に対し、今年は541人で99・9%減だったとした。
MCの中居正広は「体が、(ウイルスなどに対して)やわになってるんじゃないかっていううわさも聞くんですが」と質問。これに久住医師は「大いにあり、だと思います」と見解を示した。
久住医師によると、昨年生まれた新生児はほとんどがインフルエンザにかかっておらず、来年には0、1、2歳の免疫を持たない子どもが多くいる形になる。その次の冬にインフルエンザが流行すると、重症化する子どもたちが増える可能性もあるという。「コロナ後の社会っていうのは、いままでなかった感染症の揺り戻しの流行には備えておかないといけないですね」と警鐘を鳴らした。