ＤＪ小林克也（７９）がＭＣを務めるＢＳ朝日「ベストヒット　ＵＳＡ」（金曜、深夜０時）の収録がこのほど東京都内で行われ、小林が２７日に８０歳を迎え、番組も誕生から４０周年を迎えることからスペシャルゲストにくりぃむしちゅー有田哲平、作家いとうせいこう氏が祝福に駆けつけた。有田は番組が始まった１９８０年代からのファンで「ずっと出たかった。夢が叶った」と感激しきりだった。

　今年は小林８０歳、同番組４０歳のダブル・アニバーサリー。これを記念して通常３０分のところ１時間に拡大して放送する。収録には番組の大ファンを公言する有田と、いとう氏がお祝いに駆けつけた。８０年代から洋楽の大ファンという有田は「ずっと前から出たい、出たいと言っていて、やっと夢が叶った」と大喜び。

　番組では、ゲストの２人がオススメのミュージックビデオ２本を紹介。有田は映画「００７　美しき獲物たち」（１９８５年）の主題歌にもなったデュラン・デュランの大ヒット曲「Ａ　Ｖｉｅｗ　ｔｏ　ａ　ｋｉｌｌ」をチョイス。有田は「この曲はメンバーがソロ活動に移す中、久々にメンバー５人がそろった曲」と豆知識を披露。小林は「００７の映画の主題歌で、最も売れた曲なんです」と応じた。有田が「昔はラジオ＆レコーズのチャートでしたよね」と言うと、小林は「それがビルボードに買われたんです」と即答し、会話ははずんだ。

　いとう氏は小林と十数年の付き合いがあり、「『ベストヒット　ＵＳＡ』はテレビ史に燦然と輝く素晴らしい番組。今は音楽情報がネットで見られる時代だけども８０年代はなかった。ファッション、態度、アートを変えた」と同番組が果たした意義を熱弁した。

　収録後、いとう氏がＤＪマイクをかたどったバースデーケーキを小林にサプライズプレゼント。小林は「祝っていただけるのはありがたいです。でも、あんまり８０、８０って、強調しないでいただきたい。自分が一番分かっているから」と苦笑い。「こないだ駐車場の上にある植木を２つ動かしたら、腰が痛くなってしまった。こんなのは初めて。８０になったからかな」と笑った。２６日放送。