マスク着用「あと数年必要」英国ワクチン接種責任者が見解 変異株での感染再拡大懸念

 麻生太郎財務相が「マスクはいつまでやることになってるの?」と発言したことが話題になっているが、英南部イングランドのワクチン接種責任者、メアリー・ラムジー博士は21日、世界各国で新型コロナウイルスワクチンの接種が進むまで、英国でマスク着用や社会的距離の確保といった基本対策が「あと数年間」は必要になるとの見解を示した。英メディアが伝えた。

 英国は日米欧の中でいち早く接種を開始。政府は全成人の半数が少なくとも1回目の接種を受けたと発表した。国内の新規感染者や死者数が落ち着く一方、接種が遅れる欧州の一部の国では変異株が猛威を振るい、流行の第3波が起きている。

 ジョンソン英政権は、早ければ5月17日から海外旅行を認める計画を公表しているが、英国民がワクチンに耐性のある変異株を持ち帰り、感染再拡大につながるのではないかとの懸念も出ている。

 麻生氏は19日の閣議後の会見で「マスクなんて暑くなって口の周りがかゆくなって、最近えらい皮膚科がはやっているそうだけど、いつまでやるんだね?あんたら新聞記者だからそれくらい知ってんだろ」などと尋ねた。

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