吉村知事「明らかに感染拡大傾向にある」 大阪で262人感染判明

 大阪府の吉村洋文知事が24日夕、府庁で囲み取材に応じ、この日、新たに262人の新型コロナウイルスへの感染が確認されたことについて、「明らかに感染拡大傾向にあると思います。感染の急拡大を防ぐのが重要」と強い危機感を示した。

 前日の23日が183人。先週の水曜日(3月17日)は147人、3月10日は84人だった。

 1日当たりの新規感染者が200人を超えたのは2月5日(209人)以来。250人を超えたのは1月30日(338人)以来となった。

 吉村知事は「日本全体で緊急事態宣言が解除され、ポカポカ陽気になってきて、卒業式、入学式、入社式、歓送迎会…人が大きく動く(時期)。感染が非常に広がりやすい状況にある。いま一度、基本的感染対策の実施をよろしくお願いします」と改めて府民の協力を呼びかけた。

 また、20代、30代の感染者の比率が増加しており、「過去の分析を見ると、20代、30代の方の感染が広がってくると、その後、遅れて感染の大きな波がやってくる」とこれまでのデータを示し、「20代、30代の方が悪いわけじゃないのですが、この時期、特に若い方、飲み会、宴会、謝恩会は控えていただきたい」と重ねて呼びかけた。

 週末の26日か、週明けの29日に新型コロナ対策本部会議を開き、現在、3月31日までとなっている時短要請などについて協議する。

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