木村花さん中傷投稿の男 侮辱罪で過料9000円
フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演し、SNS上で誹謗(ひぼう)中傷を受けたプロレスラー木村花さん=当時(22)=が昨年5月に死去し、母の響子さん(44)が人権侵害を申し立てた事案で、放送倫理・番組向上機構(BPO)は30日、放送倫理上問題があったとの見解を発表した。都内で会見した響子さんは、人権侵害が認定されなかったことに「今日の結果は花に申し訳なくて報告できない」と悔し涙を流した。
花さんが死去した問題で、東京区検は30日、ツイッターに誹謗(ひぼう)中傷する内容の投稿をしたとして、侮辱罪で大阪府の20代男性を略式起訴した。東京簡裁は同日、科料9千円の略式命令を出した。
起訴状によると、昨年5月14日~22日頃、木村さんのツイッターに「性格悪いし、生きてる価値あるのかね」、「いつ死ぬの?」などと匿名で8回書き込み、木村さんを侮辱したとしている。
警視庁が昨年12月に書類送検した。警視庁によると、男性は容疑を認め「番組での木村さんの態度が許せなかった」などと供述していた。