泉ピン子 橋田壽賀子さん看取る…「最後はずっとそばにいられた」
「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」など数々の名作ドラマを手がけた脚本家の橋田壽賀子(本名、岩崎壽賀子)さんが急性リンパ腫のため、4日に熱海市内の自宅で亡くなったことが5日、分かった。95歳。多くの作品に出演した女優泉ピン子が「最後はずっとそばにいられた」との談話を発表した。
泉は「渡鬼」に出演し、個性あふれる演技でドラマにおける重要な役割を果たした。報道各社に寄せたコメントで「昨日意識がなくなったとき、『ママ』って呼ぶ私の声が聞こえたのか、最後に目を見開いたんです。それが最後でした」とし、橋田さんを看取ったとみられる。
「橋田さんとご主人には本当の娘のようにかわいがっていただきました。私も熱海で暮らすようになって、最後はずっとそばにいられたから熱海に越してきた意味があったと思います」としている。
「橋田文化財団」によると、橋田さんは2月下旬、東京都内の病院に入院し、治療に専念してきた。3月中旬、静岡県熱海市の病院に転院。今月3日、同市内の自宅に戻り、4日に息を引き取ったという。
故人の遺志により、通夜・告別式は執り行わず、5日、荼毘に付された。