「おしん」小林綾子「信じられず寂しい」…橋田壽賀子さん死去を追悼
脚本家の橋田壽賀子さんが4日、急性リンパ腫のため死去していたことが5日、明らかになった。95歳だった。
橋田さんが脚本を手がけたNHK連続テレビ小説「おしん」で幼少期のおしんを演じた女優の小林綾子が以下のように追悼した。
「あまりにも突然の訃報に、信じられず、寂しい気持ちでいっぱいです。
私が『おしん』に出演させて頂いたのは10歳の時でしたが、それ以来、橋田先生のドラマや舞台に沢山出演させて頂き、本当にお世話になりました。
心から感謝しております。
最近では毎年お誕生日会でお目にかかっていたのですが、お会いするといつも『お母さんお元気?宜しくお伝え下さいね。』と、おしん撮影当時に一緒に行動していた母のことを、今でも気遣って下さったり、贈り物をお送りした時などには、美しい達筆な字のお葉書を、楽しい船旅の様子などと共に、毎回丁寧に書いてきて下さいました。どんなときも、温かく見守ってくださるお優しい先生です。
今こうして私がお仕事させて頂けているのは、橋田先生のおかげです。先生が『おしん』を書いて下さったお陰で、人生の幅を大きく広げて頂きました。先生の作品は、いつまでもみんなの心の中で生きています。
橋田先生、本当にありがとうございました」
「おしん」は1983年4月から翌84年3月まで1年にわたって放送。明治から昭和までを生き抜いた女性の生涯を描き、最高視聴率はテレビドラマ史上最高となる62・9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録している。