岡田晴恵氏が変異株に警鐘「若い人でも発症」「ウイルスが消えるまで1カ月かかる」
医学博士で白鴎大学教授・岡田晴恵氏が8日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に生出演。感染の急拡大が続いている新型コロナの変異株について、従来との違いを強調し警鐘を鳴らした。
番組では、7日に過去最多の878人の新規感染者が出た大阪では、直近2週間の40代未満の若い世代が垂直に増加しているなどと報じた。
岡田氏は「やっぱり変異ウイルスの影響。変異ウイルスは結合力が強く、今まであまりかからなかった小児の方も発症したり感染したりしている。今日から学校で感染が広がらないか、それが家庭へ持ち込まれないかが心配。特に大学生は今年の前期から対面の授業が増えている。移動も多いし、久しぶりに会うので学生さんもはしゃいでしまい心配なところがある」と危惧。
「若い人でも発症とか重症になる人も見えてきていますから、ここで認識を新たにして気持ちを引き締めて新学期を迎えることが大事」と注意を呼びかけた。
大阪府では、このままの増加傾向が続くと来週の水曜日(14日)には新規感染者が1426人になるとシミュレーションしているが、岡田氏は「東京の人口に当てはめると倍ぐらいになる」と憂慮。「そうすると、絶対に病床がひっ迫してくる。そうするとホテル療養、そこもあふれてくる。そうすると自宅療養となってくる。予防とともに、そういう準備のリスクを考えないといけない状況になってきている」と、備えの必要性も出てきたと話した。
さらに変異株の特徴として「なかなかウイルスが体の中から消えてくれない。普通は10日ぐらいで外に出せるが、PCRで陰性(になる)まではだいたい1カ月くらいかかる。このあたりが病床のひっ迫を、より助長する。療養施設も含めて、そこの手当を早急にしないと、このウイルスには太刀打ちできない」と、以前から主張している療養施設の拡充を声を大にして訴えた。