菅田将暉&野田洋次郎が歌う!志村さん繋ぐ曲「キネマの神様」主題歌で友情タッグ
俳優で歌手の菅田将暉(28)が主演映画「キネマの神様」(8月6日公開)の主題歌「うたかた歌(うた)」を、出演者の野田洋次郎(35)がボーカルを務めるロックバンド・RADWIMPSとのコラボで歌うことが8日、分かった。劇中で菅田が演じる主人公の盟友を演じる野田が作詞作曲。菅田とダブル主演予定だったが、新型コロナウイルスによる肺炎で昨年3月に亡くなった志村けんさん(享年70)への思いも、曲に込められた。
大きな悲しみを乗り越えて完成した映画のために、“友情タッグ”が結成された。2019年NHK紅白歌合戦の出場歌手同士の組み合わせでもある、「RADWIMPS feat.菅田将暉」名義による「うたかた歌」。撮影所で働く仕事仲間のゴウ役・菅田とテラシン役・野田は、役柄さながらに意気投合し、歌声を重ねることになった。
当初、主題歌目的で制作された楽曲ではなかったという。撮影中、歌詞を書き留めていた野田は、「志村さんが亡くなったこともあり、それは一つ香りとして残したいと思いました」と回想。野田と志村さんは昨年のNHK連続テレビ小説「エール」に出演するも共演シーンはなく、「キネマ-」の準備段階でも対面機会はなかったが、脳裏に思い浮かべ曲を作り上げた。
クランクアップ後、菅田や山田洋次監督(89)にデモ音源をプレゼント。ダブル主演の菅田と志村さんの代役・沢田研二(72)による2パートに分かれたストーリーだが、制作サイドが「過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐ特別な曲」と感じて、主題歌への起用を決め、ボーカルに菅田を指名した。
レコーディングでは撮り直しの追加日程が組まれたといい、菅田は「今思えば、山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって」と“流儀”を尊重。2度目の録音前に野田から助言メールもあり、「主題歌では野田さんが演出家で僕が演者みたいな気持ちでした」と主演作を彩るコラボ曲を仕上げていた。