宝塚音楽学校入学式 憧れの制服に袖を通し「身の引き締まる思い」

宝塚音楽学校入学式で答辞を述べる総代・南平友里愛さん
成績上位の濱谷咲希さん、千々松春紀さん、総代の南平友里愛さん、若菜姫夏さん(左から)=宝塚音楽学校
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 タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市、中西達也校長)第109期生40人の入学式が16日、同校の講堂で行われた。

 昨年はコロナ禍のため、換気などが考慮され、宝塚大劇場のロビーが入学式会場となった。今年は2年ぶりに同校講堂での入学式。それでも昨年同様、保護者や講師などの出席も極力絞り、国歌や校歌などの斉唱は音源を流すのみ。本科生に校章を付けてもらう儀式も、濃厚接触を避けるため中止となった。

 新入生総代で静岡市出身の南平友里愛さんは「舞台人となる覚悟の気持ちが高まり身の引き締まる思い。今日からこの素敵な制服に恥じぬよう、感謝の気持ちを忘れずに、精進してまいりたいと思います」とコメント。また憧れのタカラジェンヌに、同じ静岡出身の元花組トップスターで、女優の明日海りおの名前をあげ「どんな役でも演じられるよう、常に努力し、魅力的な演技でお客様に感動をお届けできるような男役になりたいです」と目標を掲げた。

 成績上位入学の千々松春紀さんは「『絶対にこの舞台に立ちたい』と強く憧れた宝塚の世界への一歩を踏み出すことができ、大きな喜びで胸がいっぱいです」と期待に胸を膨らませていた。男役志望で「憧れの朝美絢さんのように、どんな役でも演じられる、凛々しくて美しいタカラジェンヌを目指します」と思いをはせた。

 若菜姫夏さんは「舞台に必要な技術的な面だけでなく、礼儀なども学び、舞台に立つに値する生徒となれますよう努めてまいります」と決意。娘役志望で「先日退団されたばかりの真彩希帆さんのような、歌で伝えられることができるようになりたいです」と目標を口にした。

 濱谷咲希さんも「戦争、災害、新型コロナウイルスなど、多くの困難な中でも100年以上受け継がれてきた宝塚歌劇の舞台に2年後に立つことになると思うと、身が引き締まる思いです」と憧れの舞台に夢をはせていた。憧れに星組トップ娘役の舞空瞳の名を挙げ「どのような役でもお客様を魅了し、謙虚さと向上心を兼ね備え、常に感謝を忘れない、皆様から愛される娘役になりたいです」と語った。

 入学式を終えた109期生は2年間、歌・ダンス・芝居など舞台に必要な技術や礼儀などを学び、2023年の宝塚歌劇団入団、初舞台を目指す。

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