宝塚音楽学校109期入学式 2年ぶりに校内で入学式典

宝塚音楽学校入学式で答辞を述べる総代の南平友里愛さん=宝塚音楽学校
宝塚音楽学校109期入学式
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 タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市、中西達也校長)第109期生40人の入学式が16日、同校の講堂で行われた。

 昨年はコロナ禍のため、換気などが考慮され、宝塚大劇場のロビーが入学式会場となった。今年は2年ぶりに同校講堂での入学式。それでも昨年同様、保護者や講師などの出席者を極力絞り、国歌や校歌などの斉唱は音源を流すのみ。本科生に校章を付けてもらう儀式も、濃厚接触を避けるため中止となった。

 3月30日に行われた合格発表も校内の掲示板ではなく、2年連続ホームページだけでの発表だった。新任の中西校長はコロナ禍での合格を称え「一人ひとりが憧れの宝塚歌劇の舞台に立ちたいという夢と、それを実現したいという強い意志を持ち努力された結果」とあいさつ。そのうえで例年の取組とは異なり苦労することも多いことを示唆し「実技や心構えを習得するとともに、『清く正しく美しく』の教えに基づき、一生懸命努力し、2年後には皆さんが宝塚歌劇団に入団し、活躍されることを期待しています」とエールを送った。

 また新入生総代で静岡市出身の南平友里愛さんは「宝塚歌劇への夢を追いかけることができることを幸せに思う気持ちと共に、舞台人となる覚悟の気持ちが高まり身の引き締まる思い」と喜びを吐露。憧れのタカラジェンヌに、同じ静岡出身の元花組トップスターで、女優の明日海りおの名前をあげ「どんな役でも演じられるよう、常に努力し、魅力的な演技でお客様に感動をお届けできるような男役になりたいです」と目標を掲げた。

 入学式を終えた109期生は2年間、歌・ダンス・芝居など舞台に必要な技術や礼儀などを学び、2023年の宝塚歌劇団入団、初舞台を目指す。

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