元柔道日本代表・溝口紀子氏 五輪出場決まり「男か女か調べろ」指令に驚く
バルセロナ五輪女子柔道52キロ級銀メダリストで、TBS「ひるおび!」のコメンテーターなどを務める溝口紀子氏(49)が18日、読売テレビで放送された「そこまで言って委員会NP」に出演。オリンピックにおける性別チェックについて語った。
溝口氏は「(92年の)オリンピック出る、って決まった時、ビックリしたのは、まず、『溝口、男か女か調べろ』(って言われた)。どー見ても女でしょ!確かに、銭湯で(男に)間違えられたことはあるけど」と自虐まじりに苦笑しながら明かし、「そういう風に見られてるんだ、と思って」と話した。
実際に、当時は染色体検査を受け、性別チェックを行い、さらに試合当日、計量で、下着だけではなく、全部脱ぐように指示され、「えーっ?!」と思ったことを告白。「まず、外性器を見るんですよ、体つきでチェック、っていうのが(当時は)あったんです」と明かした。
全裸で外性器をチェックするという性別検査に、人権侵害の声があがり、96年のアトランタ五輪ではなくなったというが、「そしたら次は、ホルモン値の(検査があった)」と性別チェックの“歴史”を語っていた。
溝口氏は日本女子体育大学・大学院教授で、全日本柔道連盟評議員を務めている。