桂文枝、チャーリーさん悼む 舞台以外でもギャグ 会うたび「あーりませんか」の返し
落語家・桂文枝(77)が22日、「淋しい!嘘ですよね」と題してブログを更新し、18日に呼吸不全、誤嚥(ごえん)性肺炎のため、78歳で死去した吉本新喜劇のチャーリー浜さん(本名・西岡正雄)を追悼した。
文枝は「僕が吉本に入った時、歳は(チャーリーさんが)一つ上だけでしたが、10代から芸能活動をやっていたチャーリーさんは大先輩でした。そして吉本では芸に厳しく若手から怖がられていました」と回想。
共演がきっかけで仲を深めたという。「(共演時の)初日にいろいろ注意されましたが、2日目に『君は言ったことを全て完璧にやった。すごい』と褒めていただいて、その日以来、何故かチャーリーさんに可愛がっていただき、『河村くん』と会うたびに本名で呼んでいただいて、ぼくも『チャーリーさんじゃ』というと『あーりませんか』と返されました」と振り返った。
そして、「芸人は普通、舞台以外でではギャグをやらないのに、いつでもどこでもやっていただいて。個性的でなかなか懐に入れない人でしたが、会うといつも写真を撮っていました。『もうええがな』といいながらポーズをとってくれたのです」とエピソードを披露。
「何度かの結婚、不思議な私生活、我が道を貫いたマイペースの役者さんでした。あなたに出会えたこと、僕には宝物です。可愛がっていただいてありがとうございました。もう会えない、この地球上から消えたなんて不思議です」と感謝しつつ、率直な思いを明かした。
さらに、「『もうええがな』チャーリーさんの別れ際によくいう言葉でした。おそらく『もうええがな』と思いながら彼岸に旅立ったのかと。僕はよく楽屋の隅にいたチャーリーさんに会いに行ったように、まだどこかにいると信じています」と続け、「僕の心の中には常に我が道を歩いたチャーリーさんはいつまでも生きておられますからね!」と天国に呼びかけるようにつづった。