宝塚宙組・和希そら主演「夢千鳥」骨太愛憎劇を好演
宝塚歌劇宙組の実力派スター・和希(かずき)そらの2度目のバウホール主演作「夢千鳥」が22日、宝塚バウホールで初日を迎えた。前回の主演作「ハッスル メイツ!」はショーだったため、芝居の主演はこれが初となる。
作・演出は、これがバウホールデビュー作となる栗田優香氏。大正ロマンを代表する画家の竹久夢二の勝気な元妻・他万喜、純真な女学生で最愛の恋人・彦乃、そしてミューズ・お葉の3人との関係を描いた骨太な愛憎劇となった。
夢二と映画監督の白澤優二郎の2役を演じた和希。カリスマ性と人間臭さ、優しさと身勝手さなど相反する要素をもち、複雑な多面性を見せる夢二を和希は丁寧に演じた。傲慢な様子で女性を扱うかと思えば、一転して子犬のように甘える夢二に、見事に血肉を通わせた。歌はもちろんのこと、夢二の心情をダンスで表現する場面も秀逸。和希の実力をいかんなく発揮した。
他万喜と女優の赤羽礼奈を演じた天彩峰里(あまいろ・みねり)は、夢二への愛ゆえの、業の深さまで感じさせた。和希のバウ初主演作「ハッスル-」でもヒロインを演じており、相性もよい。大劇場でのエトワールを務めた実績もある歌の上手さも際だった。
他万喜とは対照的に、宝塚のヒロインらしい純真な恋人・彦乃を演じたのが研3の山吹(やまぶき)ひばり。昨年の「FLYING SAPA」では、冒頭に長台詞を披露したが、今回はそれ以上の大役。だが臆することなく、可憐な顔立ちにピッタリの役に果敢に挑戦し、実力を発揮した。
またお葉を演じた水音志保(みずね・しほ)も美しく、女性の悲しさと強さを表現し、大役に応えた。バーテンと夢二の友人を演じた留依蒔世(るい・まきせ)、若手俳優と東郷青児役の亜音有星(あのん・ゆうせい)も的確な演技を見せ、舞台を引き締めた。
フィナーレのショーは大正ロマンから一転してゴージャスに。主演コンビはもちろん、新人公演学年の生徒の見せ場も作られている。
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