鳥取県の平井伸治知事は２２日の記者会見で、５月２１～２２日に予定している県内の東京五輪聖火リレーで、伯耆町出身でタレントのイモトアヤコ（３５）と、八頭町出身でバルセロナ五輪のマラソン銀メダリストの森下広一氏（５３）がランナーを辞退したと明らかにした。大会組織委員会から２１日に２人が辞退すると連絡があった。

　新型コロナウイルスの感染リスクが高まるのを避けたい県は、（１）全国的に感染が拡大している（２）著名人が公道を走ると観客が密集する事例もある－ことから、組織委を通じて２人の事務所に辞退を要請。２人とも「県の思いを理解して辞退を決断した」と説明しているという。

　この日、インスタグラムを更新したイモトは経緯を説明し、「自分の気持ちとしては　自意識過剰ながら　私が公道をランナーとして走ることで　人がたくさん集まってしまうのではないかということがわたしの一番の懸念点です」と吐露。

　現状を「混沌（こんとん）とした前例も正解もない状況」とし、「たくさんの方々がそれぞれの『最適解』を出しながら一つ一つ決断されていると思います。さまざまの個の考え方があって良いんじゃないかなあと私自身は思うのです」とつづっている。