【山田美保子のミホコは見ていた!】インテリゴロウと舞台「サンソン」

 「きっかけは稲垣さんからの発案だとお聞きしましたが」とは、23日、幕を開けた「サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-」合同取材での記者からの質問である。

 「僕だけってことではないですけど」と前置きしつつ、サンソンとの出会いを話し始めたのは主演の稲垣吾郎だ。

 きっかけは「ゴロウ・デラックス」(TBS系)で漫画「イノサン」(出典・安達正勝氏著「死刑執行人サンソン」)作者の坂本眞一氏にインタビューし、アトリエを訪ねたこと。その際、「代々、死刑執行人という職務を命がけで全うしてきた人物が存在したことに驚いたと同時に、坂本先生が描く美しい世界観にどんどん引き込まれ、自分と重ね合わせていった」と明かしたのである。

 今年1月初旬まで、主演舞台「No.9-不滅の旋律-」で「ベートーヴェンが憑依した」と言われた稲垣は、今度はシャルル=アンリ・サンソンに。演出・白井晃氏、脚本・中島かずき氏、音楽・三宅純氏、プロデュース・熊谷信也氏という“チーム・ゴロウ”と共に、座長としてカンパニーを牽引している。

 芸術や文学、映画、ワイン、花などに関心が深く、女性誌で執筆したり、ナビゲーターや対談のホスト役を数多く務めたりしている稲垣。特に、作家との交流は「7.2新しい別の窓」(AbemaTV)内の「インテリゴロウ」や「週刊文春WOMAN」の「談話室稲垣 小説の書き方教えてください」などで、さらに広がりつつある。曰く「こんなに贅沢なことはない」作家との出会いは、稲垣の知性や感性に響き、花を咲かせてきた。

 「イノサン」が「舞台に向いている」と感じ、プロデューサーの熊谷氏に伝えたところ、スピーディーに話が進んでいったというから、やはり発案者は稲垣と言っていいだろう。

 公演は東京、大阪、福岡で6月13日まで。緊急事態宣言下での上演となりそうだが、“インテリゴロウ”発信でスタートした舞台「サンソン~」。千秋楽まで見届けたいと思う。

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