片岡鶴太郎 初の作詞に挑戦 親交の深い河口恭吾からのオファーを快諾

 タレントの片岡鶴太郎(66)が45年の芸能生活で初めて作詞に挑戦したことが23日、分かった。10年以上の親交があるシンガー・ソングライターの河口恭吾(46)がデビュー20周年の節目にオファーし、新曲「ぬれ椿」(6月23日配信)が完成。この日、鳥取・倉吉博物館で24日に始まる片岡の美術展「顔-faces-」(5月23日まで)を河口が訪れ、展示される椿の絵から配信ジャケットを選択。代表曲「桜」に続く“フラワーソング”の大ヒットを目指す。

 画業やヨガ、俳優と多才な顔を持つ片岡と、大ヒット曲「桜」で2004年の日本レコード大賞金賞と作曲賞を受賞し紅白歌手となった河口の交流が始まったのは09年。画家として25年のキャリアを持つ片岡は当時アトリエでBGMとして河口の歌を聴いており、手紙で個展に誘ったことをきっかけに河口が片岡の忘年会の常連となり、親交を深めた。

 昨年11月にデビュー20周年を迎えた河口が「片岡さんの言葉の世界観に自分のメロディーをはめてみたかった」と作詞をオファー。連絡を取ると、片岡から30分ほどで原型となる詞が届いたという。

 椿は画家・片岡がライフワークとするモチーフ。初作詞ながら片岡は「椿は7、8分でポトッと落ちるけど、散った後も美しい。会者定離(えしゃじょうり)。そんな生き方をしたいという考えを椿に託して書いた」と、かねて胸にあった思いを書き連ねた。

 ♪静かに つらつらぬれ椿 この世の定め憂いながら-。河口が切ない旋律を乗せ、今後、片岡の美術展でも流される予定だ。

 この日は「椿の間」に展示されていた「絞り椿」の絵をジャケット写真に選択。片岡は河口の「桜」を念頭に「湿度のあるメロディーにハイトーンな声で、花といえば河口恭吾。キレイな花の歌をもっと歌ってほしい」とエール。河口は「大事なモチーフを詞に託してもらったので、いただいた言葉を大事に歌っていきたいと思います」と、新たな代表作とする意気込みだ。

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