中村梅玉 2年ぶり博多座公演「出演がかなうこと大変うれしく思う」
歌舞伎俳優の中村梅玉(74)、中村時蔵(65)、尾上菊之助(43)がこのほど、都内で「六月博多座大歌舞伎」(6月5~19日、福岡・博多座)の取材会に出席した。
昨年はコロナ禍で中止となり、2年ぶりとなる公演。自身は3年ぶり14度目の出演となる梅玉は「大好きな博多座に今年、出演がかなうことを大変うれしく思います」と喜んだ。夜の部「傾城反魂香」では浮世又平を演じる。「実直な自分にあっている役だと思っているので、しっかり務めて参りたい。(夫婦役で共演する中村)梅枝くんと父親に見えないように」と意気込んだ。
2年ぶりの博多座となる時蔵も「昨年行けなかった分、楽しみにしているお客さまのためにも、いつにも増して努力していこうと思います」と力を込めた。夜の部「身替座禅」では夫への情が深すぎる奥方玉の井を初めて演じる。
菊之助も「身替座禅」では初役となる山陰右京役で、時蔵と共演する。遊女と浮気する若旦那という役柄。自身の私生活で役作りに生きた点を問われると「奥さんが怖くて、浮気なんてできません」とかぶりを振り、笑いを誘った。