【The LDH Times】登坂広臣 弱いものを見せてしまっていい
三代目 JSOULBROTHERS・登坂広臣(34)が、新たな名義「φMI」(オミ)でのソロプロジェクト「CDLentertainment」を本格的にスタートさせた。「月の光」を意味する仏語が由来のネーミングで、自身を月、LDHを太陽と表現。弱さも見せる覚悟を決めた上で制作に取り組んだ、EP「ANSWER…SHADOW」(5月12日発売)も完成した。
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-CDL entertainmentへ込める思いは。
「フランス語で『CLAIR DE LUNE=月の光』という意味があって。自分が作るエンターテインメントが月の光のように皆さんに届けばいいなという思いで、頭文字をとりました。僕の中でLDHが作るエンターテインメントって、太陽みたいな強い光があるなって。強い光の太陽だけではなく、月のような、はかなげとか、そういうエンターテインメントが存在してもいいんじゃないかなと思っています」
-ソロ名義を「φMI」に変えたのは。
「これまでは『HIROOMI TOSAKA』のソロ名義でしたが、あまりしっくりきてなかったんです(笑)。海外にいるプロデューサーの知り合いや友達とかは、みんな自分のことを『オミ』と呼んで覚えてるし、ファンの人にも『オミ』のニックネームで呼ばれ続けてきたし。CDLを正式に発表させていただいたこのタイミングで、変えるのがいいのかなと」
-EP「ANSWER…SHADOW」のコンセプトは。
「昨年1月に『Who Are You?』というアルバムをリリースし、ドームのステージにもソロで立たせてもらって。次にソロで出すときには、自分への問いに対しての、アンサーシリーズを作ろうと考えていました。芸能活動して10年以上たちますけど、孤独感、葛藤であったり、自分の影の部分も存在すると自覚し始めて。そういう表現をしてもいいのかなと自分で思えて。若い頃は『そんなんダサくて見せないでしょ』みたいな感覚はあったんですけど、弱いものを見せてしまっていいというのは、大人になれたのかなとも思えます」
-弱さを見せていいと思えたきっかけは。
「ドームのステージに1人で立ってみて、いつもなら7人で光を浴びてるけど、1人で浴びると不思議な感覚があって。強く光が当たると影が濃くなる現象と同じように、幸せで充実でアーティストとしてまたひとつ夢がかなったと思えると同時に、心にぽっかり穴が空くじゃないですが、そういうのも同時に感じて。それをそのまま表現しようと思いました」
-CDLの今後の展望は。
「ゆくゆくはCDLからアーティストを輩出したいと考えてます。自分が表に出る活動だけでなく、CDLを通してプロデュース側に回って、いろいろエンターテインメントを仕掛けていけたら。今からの自分には不可能でも、プロデュースすることで、違う形でかなっていくこともあるでしょうし。自分でかなえられない夢もたくさんあるけど、プロデュースしたグループなりアーティストが、壁を乗り越えてくれる日がくればいいなと」
-EXILE TRIBEのツアーで久々に有観客ライブのステージに立ってみて。
「正直、不思議な光景ではありましたが、今の時代にもっとも適した形なのかなと。ファンの皆さんも僕らもスタッフも、お互いの立場で受け入れなきゃいけない環境がありましたが、単純にステージに立って、『コレだな』って思いました。ファンの皆さんも絶対にそうでしょうし。目の前で笑顔になってくれて、楽しんでくれて、涙してくれてるファンの人を見ると、『エンタメってこうだよな』って」
-コロナ禍で新たに始めたことは。
「めちゃくちゃゲームにハマってます。コロナになっていろんなものがストップしたタイミングで、周りからやりなよと勧められて。ご飯に連れて行くとか後輩と絡むことをあまりしてこなかったのが、(川村)壱馬とやったり。ELLYや(関口)メンディーには一緒に配信しようと誘われますが、もうちょっとうまくなってから。『ANSWER-』では弱い部分を見せていいと言いましたが、ゲームに関しては弱さを見せたくない。修行して強くなってから、表舞台に出て行こうと思ってます(笑)」