マッチ退所 ジャニーズ“シンボル”卒業で新時代へ【担当記者の目】
ジャニーズ事務所は30日、歌手・近藤真彦(56)が同日をもって同事務所を退所することを発表した。近藤は昨年11月に25歳年下の一般女性との不倫が一部で報じられ無期限の活動自粛期間中だったが、ケジメをつける形で事務所を去ることを決断。1977年から44年間、事務所に所属し、“長男”として君臨してきた近藤の電撃退所。ジャニーズに激震が走った。
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長男と呼ばれ“別格”の存在だった近藤が退所の道を選んだ。近年、事務所を去るタレントたちが相次ぎ「世代交代」が取りざたされているが、今回は最大級のインパクトだ。
44年間所属したジャニーズの“シンボル”が旅立つことで、事務所は完全に新時代へと突入する。現在、退所や解散などが相次ぐベテラン勢だけでなく、滝沢秀明副社長(39)のもとジャニーズJr.にも「22歳定年制」も設けられ、変革が遂行されている。これまでファミリー的な要素が良さでもあったが、より“少数精鋭”での運営を重視していく姿勢を打ち出すなど、ビジネスとして事務所の在り方を再考している。それに伴ってコンプライアンスも強化され、スキャンダルには聖域なしに厳罰化必至となっている。
近藤も、そうした時代の移り変わりを肌で感じざるを得なかったのだろう。令和のジャニーズへの変容が進む中、必然の流れだったのかもしれない。